独自の環境認識センシング技術

1.
ビジュアル・パーセプション:ディープラーニングよるカメラ画像からの意味情報の抽出と、ステレオカメラの深度マップからの点群データの生成を行います。
2.
視覚慣性オドメトリ(VIO):4つのカメラセンサーと慣性測定ユニットの情報を融合し、正確なオドメトリ(相対位置推定)を実行します。
3.
GPS/VIOフュージョン:GPSは自己位置推定用の優れたセンサーですが、信号を受信できないことがあります。GPSと慣性測定ユニットの情報を融合することで、GPS信号が受信できない状況でもリアルタイムの正確な自己位置推定を行います。
MICRO MOVER
「まち」はモビリティと共に成長してきました。道が延び、水路が開かれ、港がつくられると人々が集まり、「まち」が形成されました。鉄道が敷かれ、自動車道路が整備されて、まるで血管を流れる血液のように人々の移動が活発になり「まち」は発展してきました。
しかし、マイカーによる移動を前提として「まち」が形成されてきた地域では、公共交通の衰退によって多くの交通弱者が生まれています。高度成長期に開発されたニュータウンは、住民だけでなく「まち」自体も高齢化し、オールドニュータウンと呼ばれるようになってしまいました。
高齢のドライバーによる事故も大きな社会問題になっていますが、マイカーという移動手段を失うと生活が困難になってしまう、社会的に排除されるという恐怖から、多くの人が免許を返納して運転を止めることができずにいます。
PerceptIn(パーセプティン)は、誰もが気軽に利用できる短距離の移動手段すなわちマイクロモビリティを提供します。すでにマイクロモビリティには、自転車や電動キックスクーターなどのシェアリングサービスがありますが、それらは誰もが使えるものではありません。
私たちは、高齢の方やお子さん連れの家族やグループでも利用できる、自律走行する低速電動車両(LSEV)を使用したマイクロモビリティをMICRO MOVERと名付けました。最寄駅と自宅間などのラスト/ファーストワンマイルや、買い物などの生活の足として、あるいは観光地での観光スポット巡りなどにも利用していただきたいと思います。
MICRO MOVERは毛細血管のように、人々の移動を「まち」の隅々まで浸透させて「まち」を元気にします。それは、日本の地方地域が抱える交通問題や環境問題などの社会課題を解決するものだと信じています。
私たちの技術
PerceptInは、2016年にシリコンバレーで創業したコンピュータビジョン技術のスタートアップです。現在、開発拠点を中国・深圳に置き、ロボットや低速走行車両のための非常に安価な自律走行のソリューションを提供しています。
私たちの競争力は、コンピュータビジョンを中心にした独自のセンサー融合技術にあります。点群データの生成と意味認識(パーセプション)をひとつのモジュールで実行し、GPS/IMU/SLAMをハードウェアレベルで統合することによってセンチメートル単位の精度で自車位置を推定(ローカリゼーション)します。
地域ごとにMICRO MOVERに対するニーズは異なります。巡回するバスのようなサービスが良いのか、タクシーのようなサービスが良いのか、あるいはオンデマンド型の乗り捨て可能なカーシェアリングが良いのか、地域ごとのニーズを吸い上げ、それらに柔軟に対応する必要があります。
自動運転車に一般的に使用されているLiDARを中心にしたシステムでは、センサーコストだけでも数百万円します。2019年11月からアメリカのアリゾナ州フェニックスでは、完全無人のロボットタクシーが走り始めましたが、その車両は一台数千万円すると言われています。それでは、採算面から地域に必要かつ十分な台数の車両を投入することは困難です。
私たちの自律走行のソリューションは、非常に低コストで、様々な車両を自動運転車にすることができます。その接続は非常にシンプルです。それによって、車両全体のコストを大きく削減することができ、地域の様々なニーズに応じたMICRO MOVERを提供することができます。

私たちについて
PerceptIn Japan合同会社(PerceptIn Limitedの日本法人)
会社名
102-0074 東京都千代田区九段南一丁目5番6号 りそな九段ビル5階
住所
2019年8月8日
設立日
代表社員 刘少山
業務執行社員 高田康文(BN:川手恭輔 ゼネラルマネージャー)
役員